今日の人々は、自らが自分のためにできることよりも、システムがやってくれることに頼りながら生活をしている。 第66項より
現代の産業社会では真の自立をしている人間はほとんどいない。
現代の人々の自己生存は、社会テクノロジーシステムが握っている。いつでも好きな食べ物が買える物流網、高度な電力発電システム、最新のワクチンを供給できる政府体制かどうか。
そしてそれらの維持管理は自分の到底及ばない所にあり、もしシステムに何らかの異常が出ると自己生存に影響がでる。
産業革命以前人の自己生存は自分自身、家族、小規模コミュニティー内で管理していた、自分の人生を自分、家族の力で管理し生き抜くことが出来なくなった現代人は安定への欲求と無力感に苛まれる。
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